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相続放棄とは?
2018年09月21日
よくある質問〜相続税〜相続放棄

 

Q  父が亡くなり、預金や不動産を相続することになったのですが父は借金もかなりあったようです。相続するとその借金も引き継ぐと聞いたのですが、預金や不動産の金額よりも借金のほうが大きい場合はどうすればいいのでしょうか?


 

 亡くなった方の財産を相続すると、預貯金や不動産と言ったプラスの財産だけでなく、借金といったマイナスの財産も引き継ぐことになります。

しかし、相続によって財産を全て引き継ぎたくない場合は、相続する権利を全て放棄する相続放棄という制度が使えます。

質問のようにプラスの財産よりもマイナスの財産が大きくなる場合は、相続放棄をしたほうがいいかもしれません。

 

Q   相続でプラスの財産だけ引き継いでマイナスの財産は引き継がないようにする方法はないのでしょうか?


 

A   残念ながらプラスの財産だけ引き継ぎ、マイナスの財産は引き継がないという都合のよいことはできません。

 

Q   相続放棄の手続きはどうすればよいのでしょうか?


 

A   相続放棄の手続きの期限は亡くなった方の死亡を知った日から3ヶ月以内です。

具体的な手続きは以下のようになります。

 

①家庭裁判所に届け出を提出

亡くなった方の住民票の届け出のある場所を管轄する家庭裁判所に以下の書類を提出します。

・相続放棄の申述書(家庭裁判所か裁判所のHPで取得できます。)

・亡くなった人の死亡の記載のある戸籍(除籍、改製原戸籍)謄本

・亡くなった人の住民票除票または戸籍附票

・相続放棄をする人の戸籍謄本

・収入印紙800円分

・郵便切手(各家庭裁判所により、切手の金額、枚数等は異なります。概ね1,000円程度です)

相続放棄をする人の状況により、他の戸籍も必要になる場合があります。

 

②裁判所からの照会に回答

①の必要書類が全部揃っていることが確認できると、裁判所から相続放棄をする人に照会書という裁判官からの質問状が送られてきます。

質問の内容は、亡くなった方の死亡をいつ知ったか、亡くなった方の財産に手をつけていないかなどです。

正直に回答すれば問題ありません。

 

③「相続放棄申述受理通知書」が家庭裁判所から届く

家庭裁判所に照会書を送付してから1週間から10日ほどで「相続放棄申述受理通知書」が送られてきます。

この「相続放棄申述受理書」が送られてくると、相続放棄が認められたということになります。

 

以上で相続放棄の手続きは終了になります。

 

Q   遺言書でもらえる財産は相続放棄をするとどうなるでしょうか?


 

A   遺言書書かれた内容によりもらえる財産は、相続放棄をしても受け取ることができます。

相続放棄は、相続できる権利を放棄したということなので遺言による遺贈(亡くなったことによる贈与)による財産は受け取ることができます。

相続と遺贈の違いについては【そもそも「相続」ってなに?】を参考にしてみてください。

また、遺贈に財産をもらえる権利を放棄する「遺贈放棄」という制度もあります。

詳しくは別の機会で説明したいと思います。

 

最後に


相続放棄の手続きができる期限は3ヶ月と意外と短いですが、手続き自体はそこまで難しいものではありません。

しかし、相続放棄をするかしないかを3ヶ月で決めることが難しい場合もあるかと思います。

この相続放棄をするかしないかの判断が難しい場合は、専門家に相談することもひとつの手段でしょう。

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